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病院紹介

企業長あいさつ

企業長  宗形 充

企業長  宗形 充

 公立岩瀬病院は明治4年に現在の白河市に設立された白河県立病院が、第1次府県統合により二本松県を経て福島県に編入されるなかで、須賀川の先覚者たちの誘致活動などにより、翌、明治5年に福島県立病院として当地に移転されたのが始まりとされています。
 白河県立病院時代から医学所を併設しており、福島県内の医学を志す先人たちの息吹を須賀川移転においても継承し、東京市長などを務め関東大震災後の帝都復興にも力を尽くされた後藤新平伯を始め、多くの人材を輩出しており、現在の福島県立医科大学には当院に併設されていた須賀川医学校時代の実習風景の写真が掲示されています。
 その後、幾多の変遷を経ながら当地域の地域医療を担い続けて今日に至っています。これも地域の皆様のご支援とご協力があってのことであり衷心より感謝申し上げます。
 東日本大震災の発生時には当院も甚大な被災を受けましたが、新病棟建設事業が前年までに竣工していたため、全ての病院機能をこの新病棟に移すことで、被災直後の翌週月曜日からの外来診療を途切れることなく継続することが出来ました。
 震災の被災の中にあっても当地域の医療を提供し続けることが出来たことで、その真新しい7階建ての建物が復興のシンボル的なものとして、地域の皆様に希望を与える姿に映ったとのお話を聞き、公的医療機関としての我々の使命を再確認することが出来ました。
 加えて、平成29年4月からは産科婦人科・周産期診療を開始いたしました。地域の共通の重要課題である「地域で安心して子供を産み育てることのできる環境」を守るため、当企業団構成市町村(須賀川市、鏡石町、天栄村、玉川村)を始め、福島県立医科大学、福島県など関係機関の特段のご支援を頂き実現できたものであり、この地域で新たな命が産まれ育まれ、地域の未来を切り開いていく拠点としての役割を果たし、安全安心で、活力のある地域づくりに貢献して参りたいと考えています。
 地域医療を取り巻く環境は厳しさを増していますが、福島県が推進する地域医療構想の実現に向けた取り組みや、地域包括ケアシステムの中での役割を果たしていくこと。また、須賀川市、福島県立医科大学との共同事業である「健康長寿推進事業」への取り組み。地域の診療所・病院・施設等との連携を密にしながら地域医療への一層の貢献。併せて病院ボランティアの皆さんのご支援や「アクアマリンふくしま」との連携によるクラゲ水槽の展示、各種イベントの開催、出前講座の開催など地域との結びつきも大切にしながら、当院の理念である「患者さん中心の医療」を実践し、地域の皆様に一層信頼される病院を目指して職員一同努力して参りますので変わらぬご支援ご指導を賜りますようお願い申し上げます。