病院紹介

院長あいさつ

院長 三浦純一

院長 三浦純一

 
 公立岩瀬病院は、明治5年(1872年)の設立以来、「患者さん中心の医療を実践し、地域の皆さんに信頼される病院をめざします。」という理念のもと、145年にわたり、地域に根ざした急性期医療や訪問看護、地域包括支援センターによる介護関連事業ならびに出前講座を中心とする予防医療活動に力を注ぎながら、今日まで歩んでまいりました。
 
 医療の活動においては「救急医療の推進」「高度医療の実践」「地域包括ケアシステムの中で中心的な役割を果たす」ことを念頭に取り組んでいます。
 
 救急医療の推進に関して、当院は年間1,300台を超える救急車を受け入れておりますが、地域のみなさまが安心して暮らすことができますよう、救急医療の体制を充実するように努力を継続します。
 
 また救急医療と同等に重要な診療として「安心して子どもを産み育てる環境をつくる」という考え方のもとに、2017年4月から産科婦人科病棟の運用を開始いたしました。病院南側に新たに建設した産科婦人科病棟を南棟(みなみとう)と名付けました。産科15床、婦人科15床、NICU3床、GCU6床を有し、合計39床の病棟です。これに伴い公立岩瀬病院は病床数279床の病院となりました。
 2017年3月22日には福島県周産期医療協議会で周産期医療協力施設として正式に認定されました。
 少子高齢化社会の進行が他の県よりも早く進むと予想される福島県の中で、子どもさんを産み育てる環境を新しく整備し、地域の若い人たちが安心してこの地で結婚し、子どもさんをつくれるように努力してまいります。そして多くの新しい命がこの地域で育まれることを期待しています。
 
 高度医療の実践では、当院は鏡視下手術という患者さんの負担が少なく回復が早い低侵襲性手術に力を入れております。
 当院外科においては必要十分な手術を提供することに加えて、患者さんの負担を軽減する腹腔鏡下の胃切除術、大腸切除術、直腸癌の手術に加えて肝切除術、胆嚢摘出術、ヘルニア修復術を行っています。
 整形外科は関節鏡や関節鏡下の手術を得意としております。
 さらに、昨年10月に福島県立医科大学から泌尿器科の医師が常勤医として着任し、鏡視下の腎摘出術も行えるようになりました。少しずつ泌尿器科の手術を希望される患者さんが増えております。
 2017年4月からは、婦人科の手術も開始されますので、そこでも低侵襲性手術に力を入れて、患者さんの負担を少しでも軽減することを目指しております。
 高度な手術を低侵襲で提供できるように、そして若い医師も十分な研鑽を積めるように配慮してまいります。
 
 地域包括ケアシステムの中心的な役割を担うことについては、まず関連機関との連携に力を入れます。
 医師派遣の母体となっている福島県立医科大学をはじめ、地域の医療機関、医師会、そして構成市町村や福島県の行政機関との連携をよりいっそう強化します。
 また、訪問看護ステーションや地域包括支援センターを通じて介護や福祉のみなさまと連携を深め、高齢者のみなさまが生活基盤を充実させ、心豊かな暮らしが出来るよう活動を進めます。
 
 なによりも大切な事は病気にならないことです。検診部門に医師を2名配置しました。がん検診を含めて予防医学を進めていきます。
 さらに、疾病予防を目的とした啓発活動の第一歩として地産地消で地元の食材を利用して健康レシピを開発し、子どもさんを含めて住民のみなさまに食育を行います。
 
 140年以上の長い歴史を持つ公立岩瀬病院です。強い理念を持ち、地域医療に対する希望を抱き、先進的な治療に専念した先人たちの意志を引き継いで、一度は震災で大きなダメージを負った病院ですが、職員の努力と地域のみなさまの応援により、産科婦人科病棟を持つ新しい病院として生まれ変わりました。
 地域の明るい未来に向けて発展を続ける公立岩瀬病院は、100年後も高度な医療を提供できるよう、地域医療を支えていきたいと存じます。
 
院長 三浦純一