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皆さんの健康

5~11歳児の新型コロナウイルスワクチン接種について御家族の皆さんへお伝えしたいこと

2022年2月
 
 

5~11歳児向けのコロナワクチンとはどんなものか

5〜11歳児用のワクチンは、2020年12月から成人に投与されている米ファイザー社製のワクチンの用量を3分の1にしたものです。米食品医薬品局(FDA)に提出されたデータによると、このワクチンの5〜11歳児におけるCOVID-19の発症予防効果は90.7%と示されております。大人や青年と同様に、5〜11歳児でも、1回目の接種から3週間後に2回目の接種が必要です。
 

5~11歳児にワクチン接種は必要なのか(メリット)

米疾病対策センター(CDC)のデータでは、2021年10月10日の時点で、5〜11歳の約200万人がCOVID-19に罹患し、94人が死亡していると発表しております。また、COVID-19は多系統炎症性症候群(MIS-C)とも関連付けられております。CDCによると、10月初旬の時点で5,200人以上の小児がMIS-Cの診断を受け、46人が死亡している発表しております。したがって、「ワクチンは小児を感染から守るだけではなく、家族をはじめ、小児の周りにいる人々に対する感染拡大を防ぐことにもつながる」と考えられております。
 

ワクチン接種によりどんな副反応が現れるのか(デメリット)

頻発する副反応は、注射部位の痛み、発赤、腫れなどです。一部の小児には、発熱、倦怠感、体の痛み、頭痛、悪寒、リンパ節の腫脹など、成人に生じた症状と同様のものも認められております。ただしFDAは、5〜11歳児3,109人を対象にした臨床試験で、ファイザー社製のワクチン接種により深刻な副反応が生じた対象者はいなかったとしております。
 

心筋炎や心膜炎などの心臓に関わるリスクはないのか

臨床試験では、心臓に関わる有害事象は認められておりません。FDAは、統計モデルを用いて5〜11歳児での心臓の炎症リスクを予測した上で、ワクチン接種により得られるベネフィットはリスクをはるかに上回ると結論付けております。お子さんの心臓の炎症を恐れる気持ちは理解できます。しかし、一般的に心臓の炎症は、軽度から中等度の疾患であり、通常、長期的な問題となることはないとされております。また、心筋炎の発症リスクは、COVID-19に罹患してしまった場合の方がはるかに高いと言われています。
 

COVID-19の罹患歴があってもワクチン接種は必要か

罹患歴があっても接種が推奨されています。免疫力は時間の経過とともに衰えると言われていますが、新型コロナウイルスの感染状況を見ると、それが顕著に示されております。ワクチン接種により免疫応答を高め、感染を予防する必要があります。
 

集団免疫(※)をあてにすることはできるのか

ワクチンを接種することにより、感染や重症化のリスクは下げられるものの、感染の可能性がゼロになるわけではありません。また、ワクチン未接種の小児は、学校以外の場所で新型コロナウイルスに感染する恐れがあります。したがって、そのような考え方は危険と考えられています。
 
※集団免疫:感染症はある病原体に対する免疫を持たない人に感染することで流行します。その病原体に対して一定割合以上の人が免疫を持つと、感染者が出てもほかの人に感染しにくくなることで、感染症が流行しにくくなり、免疫を持たない人(ワクチンを接種していない人)も感染から守られる事を言います。
 

5歳未満の子どもを守るためにできることは何か

子どもをCOVID-19から守るためには、周囲の成人(子どもに関わる業務従事者等)への新型コロナワクチン接種が重要です。家族や子どもの面倒を見る人など、子どもに関わる全ての人がワクチンを接種することだと考えられます。基礎疾患のある子どもへのワクチン接種により、COVID-19の重症化を防ぐことが期待されます。基礎疾患を有する子どもへのワクチン接種については、本人の健康状況をよく把握している主治医と養育者との間で、接種後の体調管理等を事前に相談することが望ましいでしょう。ワクチン接種以外にも、ソーシャルディスタンスや、2歳以上の小児の公共の場でのマスク着用、感染リスクの高い場所を避けることなどの基本的な感染予防措置を講じることはこれまで同様重要です。
 

それでも子供のワクチン接種について判断がつかない場合

この年齢層でもCOVID-19が重症化する恐れはあります。そして、ワクチン接種は、子どもがCOVID-19に罹患するよりも、はるかに安全な選択肢であることがはっきりしております。また、ワクチン接種は子どもの友人や家族など周りの人々を守るための方法でもあります。年齢が低い小児であっても、感染してしまった場合の他者への感染リスクの増加、10 日以上にも渡る行動制限の必要性と困難性などを考慮すると、新型コロナウイルスの感染は今以上に小児の日常的な生活や環境を奪うことにもつながり、子どもたちの心身への影響は計り知れません。したがって、5~11歳児にワクチン接種ができる環境下にあることは大変恵まれていることなのだと思います。
 
 
参考文献:
1)日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会:
 5~11歳小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方
2)日本小児科医会:
 5~11歳の新型コロナウイルスワクチン接種にあたって
3) Health Day News:Dr.Donna Curtis
 5〜11歳児のコロナワクチン接種について親が知っておくべきこと
 
 

ワクチン接種の実施予定について

市町村などでは現在、お子様(5~11歳児)の新型コロナウイルスワクチン接種の実施に向けて準備を進めています。
今後、ワクチン接種に関するご案内がありますのでご確認ください。

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